大手アパレルメーカーでの経験を活かしたいとチュチュアンナに転職。インナーウェア部、新規事業開発室などを経て、2011年夏ごろから海外営業部にて仕入を担当。その半年後、中国の現地法人への出向・駐在が決定。中国市場に向けたものづくり体制を確立するため、妻と2人の娘とともに現地に渡る。2017年8月に帰国したばかり。
中国や台湾、香港での海外事業基盤を築き、現地の市場ニーズを踏まえたものづくりができるようになった今、私が担うのは支援業務や情報共有などが中心です。しかし、赴任当時は現地のニーズがまったくわからず、いくつもの壁にぶつかりました。私は主にブラやショーツなどインナーウェアの開発を担っていたのですが、丸胴の中国人と平胴の日本人ではカップの形も、ワイヤーの入れ方も、ショーツのゴムのテンションも、求められるフィット感がまったく違う。また、中国は広大ですから同じ人種でも北と南で体型が異なるうえ、気候の違いによる素材への要望も様々。そんな課題を一つずつ確認しながら、ショップオーナーに意見を聞いたり、モデルを使って着け心地をチェックしたり、試行錯誤を重ねました。苦労はありましたが、自分の意見が商品にダイレクトに反映される醍醐味は格別。少人数で取り組んでいたから余計でしょうね、課題を解決して成果をあげるというサイクルが本当に楽しくて。毎日あっという間に時間が経っていたように思います。